2000年02月21日
BASF、米国のEC企業ケムコネクト社の株式を取得
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:BASF、パイオニア

 独BASFはこのほど、米国のe-コマース(電子商取引)企業グループのケムコネクト社の株式を取得、インターネットで原料の調達を行う計画を発表した。BASFは今回の株式取得によりケムコネクト社技術開発会議のメンバーの一員となり、今後の技術的な開発に参加することになる。
 現在世界全体で、約100億ユーロ相当の化学製品がインターネットで取引されており、今後5年以内には2,000億ユーロ以上に拡大すると見られている。BASF本社のW.メーリケ・原料購買部門プレジデントは、「BASFの化学品原料買付け量は世界一である.短期間のうちに買付け量のかなりの部分をケムコネクト社の化学取引の仮想市場であるワールド・ケミカル・エクスチェンジ(Woerld Chemical Exchange)経由で仕入れることになる」と語った。
 また同社のM.D.クライ・取締役副会長兼財務担当役員(CFO)によると、「将来はインターネット市場が握っている。ネット市場は、販売者によってもバイヤーにとっても取引に新たな透明性を生み出し、結果的迅速かつコスト効率の良い取引市場になる。ケムコネクトは、世界の化学産業のあらゆる分野を網羅しており、e-コマース分野での主導的地位を築いてきた。また、両社の戦略的な提携により、この有望な市場を確立、必要な技術開発をしていく上で私たちが積極的な役割を演じることが可能になる。私たちはe-コマースにおける欧州化学産業のパイオニアになる」と述べている。
 ケムコネクト社は、1995年創業、化学製品やプラスチック製品を対象とした世界最大のインターネット取引市場ワールド・ケミカル・エクスチェンジを運営している。