2000年02月18日 |
日石三菱、帝国石油と資本・業務提携 |
帝国石油の増資割当で16.47%の筆頭株主に |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:帝国石油 |
日石三菱、日本石油開発および帝国石油は18日、資本・業務提携する、と発表した。 3社では、石油・天然ガス事業の上流から下流にわたる総合的な競争力の強化と、同事業の開発分野における新たな事業展開を目指した協力関係の構築を図ることで合意に達した。 帝国石油は、発行済株式総数の15%(39億9,300万株)に相当する新株発行を第三者割当増資によって実施、日石三菱はその全株式を引き受ける。これにより日石三菱は既に保有している株式と合わせ、合計16.47%を保有する帝国石油の筆頭株主となる。増資は、3月14日の払込を予定している。 一方、帝国石油は、第三者割当増資で得られた資金を、今後の海外石油・天然ガス事業の推進や、国内天然ガスインフラの拡充をはじめ、国内外における石油・天然ガスの採鉱、開発、輸送および販売の事業資金などに活用する予定。 日石三菱は、石油事業をコア・ビジネスとして上流から下流までの一貫操業体制の確立を目指し、上流では東南アジア、北米、欧州などで石油・天然ガスの権益を保有するとともに、事業子会社である日本石油開発を運営主体として、積極的に探鉱・開発事業を推進している。帝国石油は、石油・天然ガスの有力な開発会社として、とくに天然ガスを中心に国内外に事業展開すすめている。3社ではグローバルな石油市場において、開発・調達・販売に係わる競争力を強化するためには上流から下流に至る一貫した強力なエネルギー企業グループを形成することが最善の道との認識で一致、海外および日本での密接な連携関係を築くことで合意したもの。 3社では業務提携の検討内容として、開発事業などの上流部門では、新規および既存海外プロジェクトでの人的、資金的協力および技術協力による共同事業運営。中・下流部門の天然ガス事業では保有する既存インフラを基礎にさらなる基盤整備をすすめ、国内の天然ガス事業の開拓の共同化、石油製品事業では保有する物流インフラ(油槽所、油槽部門)の相互融通による物流コスト合理化を検討する。技術協力では石油・天然ガスを燃料としたエネルギー利用技術の共有化を図り、新たな技術開発のための共同研究・開発を推進するとしている。 |