2000年02月16日
POインフレフィルムの昨年の出荷、前年の1.3%増
3年振りの増加、8月以降に着実な成長を回復
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィン、日本ポリオレフィンフィルム工業組合

 日本ポリオレフィンフィルム工業組合が16日に明らかにしたところによると、ポリオレフィン製インフレーションフィルムの昨年12月の出荷量は7万6,578トンとなった。前年同月の実績を2・3%上回っている。LDPEフィルムは1.9%増、HDPEフィルムは2.6%増、IPPは6.9%増となっている。安価なレジ袋の輸入品が大量に流入していることで厳しい局面にあるHDPEの強化極薄フィルムもわずか1%ながら前年同月を上回っている。
 この結果、POインフレーションフィルム全体の昨年の総出荷量は84万831トンとなった。前年の実績を1.3%上回っている。平成10年は82万9,916トンで5.3%減、同9年は87万6,801トンで0.6%減であったので、昨年は3年振りにプラス成長に転じたことになる。
 各品種の対前年比は、LDPEフィルムが101.5%、HDPEフィルムが100.5%、IPPが103.7%となっている。この中では、HDPEの強化極薄フィルムがこれまで以上に大きな輸入圧力を受けたにもかかわらず同99.6%と健闘している点が注目される。

http://www.c-nt.co.jp/data/po/1999film.html">1999年ポリオレフィンフィルム出荷実績(表)