2000年02月16日 |
東燃化学、センター定修で今年のオレフィン輸出大幅削減へ |
センタ各社への安定供給、和歌山のプロピレン回収は昨年7月に再開 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:東燃化学 |
東燃化学は、今年夏にエチレンプラントの定修を予定していることから、今年はエチレン、プロピレン、ブタジエンの輸出を削減、センター各社への安定供給を図る方針だ。 同社はプロピレン、ブタジエンの輸出大手サプライヤーだが、エチレンについても1996年に専用船「アステリックス」を就航、輸出に本格参入している。昨年はエチレンが年間約3万トン、プロピレン約5万トン弱、ブタジエン約4万トンの輸出を行っているが、今年については8月から9月にかけて定修を実施することもあり、半分程度の輸出量に止まるとしている。 昨年前半までオレフィン市場は、プロピレン誘導品が低調であったためセンター各社ではシビアリティを調整するなどエチレンリッチの運転を行っていた。同社でも和歌山製油所からのFCCプロピレン回収を中断するなどバランス調整を行っていたが、後半にはPP、ANなどを中心に引き合いが回復、7月から回収を再開している。 さらに現在は、汎用樹脂の需要回復、中国を中心としたアジア各国での引き合い増加から急速にタイト化が進んでいる。同社でも昨年末から1月にかけては若干の減産を実施したものの、引き合い回復から現在はフル稼働となっている。 同社ではセンター各社への安定供給のため、バランスに注視しながら、輸出を含めた全体の供給計画を進めていくことになるとしている。 |