2000年02月15日
バターンポリエチレン、近く25万トン設備完成
営業運転は7月からの予定、当面4割を輸出
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:住友商事

 フィリピンの「バターンポリエチレン」は近く、年産25万トン能力の気相法ポリエチレンプラントを完成する。
 同社は、現地資本3社合計35%、BPアモコ30%、ペトロナス(マレーシア国営石油会社)30%、住友商事5%の共同出資会社。資本金は1億3,700万ドル。現在、マリベラス地区でBPアモコの技術によるL-LDPEとHDPEのスイングプラントを建設中である。フィリピンではJGサミットの20万トンプラントに続く二つ目のポリエチレン設備となる。所要資金は3億3,000万ドル。うち1億7,800万ドルを邦銀5行などによるプロジェクトファイナンスによって確保することにしている。
 同社では、5月に試運転を開始し、7月から営業運転に入る予定。当面、全生産量のおよそ4割を輸出でさばく考え。原料エチレンはペトロナスが必要量の50%を供給、残り50%をBPアモコと住友商事が調達していく。
 なお、同プラントが稼動を開始すると、BPアモコの技術による気相法ポリエチレンの全世界における設備能力は年産195万トンとなる。