2002年02月06日
VCM、PVCとも各地でスポット価格が続伸
EDCの先行きタイト観の拡がりが強く作用
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 VCMとPVCのスポット価格が世界主要地域で続伸している。アジア地域におけるVCMのCFR価格の平均はトン当たり360ドル前後で、1ヵ月前に比べるとほぼ同50ドル上がっている。米国でも同40ドルがらみ上がって280~290ドルに底上げされている。
 VCMのこうした最近の急騰は、オキシデンタルのEDCの大幅な減産によって世界各地の需要家とトレーダーの間に先行きタイト観が急速に広がってきたことによる面が大きいと見られる。
 この影響を受けてPVCも各地で上昇が続いている。アジア地域では、年明け以降の1ヵ月で50~60ドル上がって460ドルになったあとも、オファー価格は20ドル前後底上げされている。米国でも50ドル内外上昇して420~430ドルまできている。
 日本の大手商社は、今後もなおVCMもPVCも騰勢が続くと予想している。アジア地域の価格は、遠からずVCMが400ドル、PVCが500ドルとなるとの見方が多い。