2000年02月10日 |
東京湾岸6センターで「連携強化」の動き本格化 |
メンテナンス共有化へ新組織「TM21」が発足 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友化学、東燃化学、丸善石油化学、三井化学 |
東京湾岸のコンビナート6センターの間で、「連携」に向けた取り組みが本格化してきた。当面、メンテナンス部門で部品の共有化や共同発注などを行い、コストの削減、合理化を図っていくことにしており、各社の工務担当責任者による新組織「TM21」が発足、具体的な話し合いに入った。 「TM21」のメンバー企業は、千葉県側でコンビナートを展開している丸善石油化学、住友化学、三井化学、出光石油化学の4社と、川崎地区に立地している日本石油化学、東燃化学の6社。すでに、ナフサ分解炉の部品について、同じメーカーに発注している場合は発注時期をずらし、相手方に注文が受けやすいようにするほか、検査器具など使用頻度が少ない機器、機具類は共同利用する、また工場内で共通使用しているものは、まとめて一括購入する、などの点で合意が成立しているという。 6社は現在、定修などに備えて、それぞれ100人前後の工務部隊を工場内に置いているが、定修(運転停止)間隔が現在の2年から4年に延長されれば、定修年も“輪番化”しやすくなる。このため将来的には、工務部門を一体化し、さらに省力化を図っていくことも可能になるとみられる。水島地区では石油化学と石油精製4社による連携構想が進められているが、東京湾岸6センターの提携も国際競争力強化に向けた新たな動きとして注目される。 なお、6センター合わせたエチレン生産能力は335万9,000トン(定修年)、わが国全体の45%に達する。 |