2000年02月09日
DSMとJSR、筑波で高性能紫外線硬化材料設備の新設を検討開始
アジア経済危機で延期していた計画を再開/2001年稼働予定
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:DSM、JSR

 蘭DSMは、現地時間の9日、子会社DSM DesotechとJSRとの折半出資会社である日本特殊コーティングが、茨城県つくば市において高性能紫外線(UV)硬化材料設備の新設に向け検討を開始した、と発表した。
 新設備の建設は、2年前に決定していたものの、アジアの経済危機により建設の検討を延期していた。DSM会長代理のルイス・ライトハート氏は「新設備の建設は、両社のアジア経済に対する信頼感が一新されたことを示すものだ」と語った。
 なお同計画に対する総投資額は約3,500万ユーロ(約38億円)、操業開始については2001年上半期を見込んでいる。
 紫外線硬化材料は、光ファイバーやケーブルなどの通信分野や光学材料、三次元立体造形分野などに用いられ、需要が急速に拡大している。