2000年02月03日 |
3月のPVC輸出価格、日本メーカー50ドル引き上げ |
原料一段高の様相、引き合い旺盛で840ドル打ち出し |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
PVC(塩化ビニル樹脂)のアジア向け輸出価格は、中国を中心として引き合いが旺盛なことから強含みの展開が続いているが、ここへ来て原油、EDC(二塩化エチレン)など原料価格が一段高の様相を呈し始めていることから、大手日本メーカーでは3月分を50ドル引き上げたCFR・トン840ドルを打ち出し交渉を開始する方針だ。 PVCの輸出価格は昨年12月には800ドルに上昇していたが、1月は新年の不需要期もあり730ドルに軟化していた。しかし、2月分については急速に引き合いが回復、価格も上昇に転じ、日本メーカーは790ドルを打ち出している。3月分についても、原料価格の上昇による採算悪化から一段の引き上げを行う方針を決めたもので、韓国メーカーでも同様に値上げオファーを出すことが確実視されている。 なお、原料価格では、米国メーカーがEDC価格を450ドルへ、VCM(塩ビモノマー)メーカーは600ドルへの引き上げが打ち出されている。 |