2000年02月03日 |
ダウ、シェル・ケミカルズUKのポリグリコール潤滑剤事業部門買収 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:シェルケミカルズ |
ダウ・ケミカル日本は2日、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの子会社ダウ・ベネルックスNVがシェルケミカルズUKリミテッドの工業・繊維産業用潤滑剤事業部門を買収すると同時に、同事業部門の顧客と関連技術の権利を取得した、と発表した。買収金額などは未公表。 今回の買収により、ダウは工業・繊維産業用ポリグリコール合成潤滑剤の分野における、製品群およびアプリケーション技術に関する権利を取得、同市場へのアクセスを強化した。またこの買収は、同産業分野に対し、ダウが真剣に取り組んでいることを示すものであるとしている。ダウは、新たに取得した事業をスペシャルティケミカルズ事業部門傘下で、ダウ・ポリグリコール事業の一角を形成するポリグリコール潤滑剤(商標:シナロックス)事業に組み込む予定。 同社のスペシャルティケミカルズ事業部門担当副社長であるアンドリュー・リヴァリス氏は、「シェル・ケミカルズの工業用合成潤滑剤(商標:オキシループ)と繊維油剤(同:オキシテックス)の製品ライン取得はスペシャルティケミカルズの成長戦略に沿ったものだ」と述べた。またシェルの欧州アフリカ市場担当工オレフィン誘導体事業マネージャーであるコリン・マケンドリック氏は、「シェル・ケミカルズは、世界市場において主導的立場にあり、今後も成長が期待できるバルク石化事業に経営資源を集中させていく方針である。ダウは工業・繊維産業用ポリグリコール合成潤滑剤分野に注力しており、当社の顧客はダウからより多くのメリットを享受できるだろう」と語った。 ダウ・ケミカル日本は現在、シナロックスを販売しており、オキシループ、オキシテックスの投入により、製品ラインアップの拡大と技術で顧客への対応が可能になるとしている。 |