2000年02月01日 |
韓国の昨年の樹脂の輸出、日本向けは大幅増 |
6品目合計の1~11月累計が18万トンに |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
大手商社筋の調べによると、韓国の合成樹脂メーカーによる昨年の輸出数量は全体が前年を大きく下回ったと見られているが、日本向けは引き続き大幅な伸びを遂げた模様だ。 韓国の汎用樹脂6品目の昨年1月から11月までの総輸出通関数量は408万2,600トンになったと見られている。前年の1月から12月までの総輸出量は496万5,300トンであったので、昨年トータルがマイナス成長となったのはまず間違いないと見てよい。 しかし日本向けは、逆に11月までの段階ですでに前年の総量を大きく上回っている。LDPE、PP、PSなど6樹脂合計の累計は17万8,700トンで、過去最高であった前年の年計の12万4,800トンを43%上回っている。PS、HDPEなどの拡大が特に目立つ。 特恵関税制度を生かして韓国各社が例年以上に積極的に対日輸出攻勢をかけてきたことによるもの。日本の国内市況がアジアの他の国を上回っていたのが誘発要因と見てよい。各樹脂の1月から11月までの累計は次の通り。かっこ内は前年1~12月の総量。 ▽LDPE=2万8,400トン(2万1,500トン) ▽HDPE=1万5,200トン(9,800トン) ▽PP=11万2,000トン(7万8,200トン) ▽PS=1万9,100トン(1万1,500トン) ▽ABS樹脂=2,200トン(1,500トン) ▽PVC=1,900トン(1,800トン) |