2000年02月01日
フラットヤーンの出荷、昨年は5万6,126トン
前年の実績を3%下回る、前々年比は125減に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 日本フラットヤーン工業組合の集計によると、PP製ならびにHDPE製のフラットヤーンの昨年の出荷数量は、インサイダー分が4万7,456トンとなった。前年の実績を3%下回る。一方、アウトサイダー分は8,670トンになったと想定されている。したがって、総出荷数量は合計5万6,126トンということになる。
 総出荷量を前年の実績に比較すると、3%の減少である。さらに前々年の実績に対比すると12%少ない。年々、出荷量が減ってきているわけだ。これには、アジア諸国からの流入の拡大が大きく作用していると見られる。
 もっとも、PP製品とHDPE製品とでは前年比が異なる。総出荷量のうちPP製品は2万5,355トンで8%減だが、HDPE製品は3万771トンで逆に2%増えている。HDPE製品が前年を上回ったのは、メーンのクロスシートの需要が下期に入って回復してきたことによるところが大きい。
 昨年の出荷量のうち、インサイダー分の主要品種の実績は次の通り。かっこ内は前年比。
 
 [PP製品]
 ▽カーペット基布=5,472トン(925)
 ▽フレコン袋=4,897トン(97%)
 ▽梱包クロス=2,685トン(94%)
 ▽開繊糸=1,745トン(74%)
 ▽土木シート=1,061トン(88%)
 
 [HDPE製品」
 ▽クロスシート=8,665トン(1115)
 ▽紙貼りクロス=4,922トン(89%)
 ▽レジン袋=3,012トン(103%)
 ▽土嚢袋=1,415トン(85%)
 ▽遮光ネット=1,158トン(114%)
 ▽梱包クロス=1,099トン(105%)