2000年02月01日
ポリプラスチックス、POM輸出価格を値上げ
1,500ドル/トン目指し300ドルアップ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:ポリプラスチックス

 ポリプラスチックスは1日、日本を除くアジア太平洋地域におけるPOM(ポリアセタール)の価格について、現行価格に対しトン当たり300ドル引き上げる、と発表した。原料コストの高騰と円高の進行が主な理由。
 同社はこれまで、コストダウンを徹底するなど自助努力を進めてきたが、最近の原油をはじめとした諸原料のコストアップと円高の進行により輸出採算が悪化しており、収益的にも厳しい状況にある。
 こうしたことから今回値上げを決定したもので、同社のPOM「ジュラコン」、「セルコン」、「ホスタホルム」について、即時に現行価格に対し300ドル引き上げる。
 POMのアジア市況は、昨年一度落ち込んだ後徐々に回復、現在はトン当たり1,200~1,300ドルまで回復しつつあるが、今回の値上げが実現すれば最低レベルながら採算ラインに乗る見通し。