2002年02月05日 |
三菱化学の社長交代、新社長に冨澤龍一ウェルファーマー副社長内定 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱ウェルファーマ、三菱化学 |
三菱化学は5日午後記者会見し、正野寛治社長が代表権のある会長となり、後任社長に三菱ウェルファーマー副社長の冨澤龍一氏の昇格を内定したと発表した。三浦昭会長は相談役に退く。6月末開催予定の株主総会後の役員会で正式決定する。正野社長は任期を一年残しての退任となる。 正野社長は、退任を決めた理由として「社会や経済が激しい勢いで変化しているいまは、企業としてもスピーディに対応していかないといけない。昨年末からセグメント制の導入など、新しい経営体制を構築したのを機に、後任に次の仕事を託すことにした」と語った。冨澤氏については「三菱化学グループの中で幅広い職務を経験し、手腕を発揮してきた。いまの厳しい状況を克服し、立て直しを図っていくにふさわしい人だ」と述べた。 新社長に内定した冨澤氏は「交代の話は1月中旬に聞かされた。しばらく化学の外に身を置いていたのでいまは準備中だが、厳しい環境下だけに責任も大きいと感じている」と語ったあと「思い切った変革に挑戦したい。求められているのは強いリーダーシップと実行力、スピードだと思う。当面収益の確保と、新しい事業体制づくりに全力をあげたい」と口元を引き締めた。 正野社長は、質問に答えて「社長に就任したのは99年6月だったが、当時から経済環境はよくなかった。その中で事業の構造改革は相当のところまでやらせてもらったが、世の中の変化のほうがなお早く、スピードについていけない面もあった。今後は新社長の仕事を全面的にバックアップしていく」と語った。 |