2002年02月05日 |
ポリオレフィンフィルムの輸入、昨年は一段と増加 |
PETフィルムも前年の7.9%増に |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:財務省 |
ポリエチレン製ならびにポリプロピレン製フィルムの昨年の総輸入数量は、いずれも前年の実績を上回り、史上最高の規模となった。韓国、マレーシア、フィリピンなどアジア諸国の提示価格が国産品を大幅に下回っている点が多くの需要家の人気を呼んでのもので、国内のポリオレフィンフィルムメーカーは一段と厳しい局面に追い込まれているといえそう。 財務省の昨年12月の輸入通関統計によると、PEフィルムの12月の輸入数量は前年同月比89.1%に縮小して4,932トンとなった。しかし、それまでの各月の実績が前年を上回っていたため、1~12月トータルでは前年比106.6%の6万5,491トンへとさらに拡大している。国別の年計のトップは依然として韓国製品で、同110.8%の1万9,731トンとなっている。これに次ぐのはマレーシア品で、同102.5%の1万7,128トンとなっており、この2ヵ国で全体の56.3%を占めている。輸入通関の年間平均価格は1キログラム当たり190.0円である。 一方のPPフィルムの12月の輸入数量は前年同月比113.7%の2,783トン、また、年間総輸入数量は前年比116.7%の3万2,279トンとなった。年計の実績では、同フィルムの場合も韓国品がトップで、同104.0%の1万6,571トンと圧倒的なシェアをキープしている。第2位はフィリピン品で同139.4%の4,843トンとなっているが、韓国品との間には依然として大きな開きがある。輸入金額の年間平均は同203.9円である。 また、PETフィルムの年間総輸入も同107.9%の6万4,887トンと引き続き活発であった。この場合もトップは韓国品で、同115.3%の2万891トンとなっている。それに続くのはインドネシア品で、同163.4%の1万1,460トンへと大きく伸びている。全体の年間平均単価はどう419.5円である。 |