2000年01月31日
韓国勢が再びPO樹脂の値上げを表明
JPCなど日本企業も追従の構え
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:日本ポリケム

 大手商社ならびにポリオレフィンメーカー筋によると、現代石油化学、SKなど韓国の石油化学企業は先週に入って再びポリオレフィン各樹脂の輸出価格の引き上げに踏み切った。
 上げ幅は樹脂によってばらつきがあるが、トン当たり50~70ドルの範囲内となっている。
 現時点での韓国品のCFR価格の平均は、LDPEのフィルム用品種が同720~740ドル、L-LDPEの同じくフィルム用が同660~680ドル、HDPEの強化フィルム用グレードが同690~710ドル、同樹脂の射出成形用が同670から700ドル、PPのヤーン用が同580~600ドル、同樹脂のOP用が同580~600ドル、同ブロックコポリマー用が同680~700ドル--となっている。
 値上げの理由については、ナフサの続騰によるコストアップを挙げているという。在庫不足となってきた中国や国際トレーダー筋などからの引き合いが活発化してきたタイミングをとらえて実施に踏み切ったものと見られる。
 わが国でも、日本ポリケムなどポリオレフィン各社が2月積み分から追従したい構えにある。ただし、あまり急激な値上げは昨年末のように中国など消費国の需要を急速にしぼませることになりかねないので慎重な対応が必要というところが多い。