2000年01月28日 |
ABS樹脂、1999年出荷合計は前年比5%増の59万2,148トン |
国内用は雑貨向けが2桁の伸び/輸出用は下期11%増加 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:日本ABS樹脂工業会 |
日本ABS樹脂工業会は28日、1999年のABS樹脂出荷実績をまとめた。これによると国内用は前年比4%増の40万1,046トン、輸出用は19万1,102トンと7%増加、出荷合計は59万2,148トンと5%増加した。 国内用、輸出用をそれぞれ上期と下期で比較すると、国内用は上期が前年同期並みの19万4,525トン、下期は20万6,521トンと8%増加、輸出用は上期が3%増の9万1,647トン、下期は11%増の9万9,455トンとなっており、ともに下期の回復が目立った。 国内用を用途分類別に見ると、車両用は6万976トン、電気器具は9万2,190トンとほぼ横ばいで推移したものの、難燃ABS樹脂の主力分野である一般機器向けはPC/ABSアロイや変性PPE(ポリフェニレンエーテル)に需要を食われていることなどもあり8万2,232トンと11%減少した。逆に好調だったのは雑貨向けで、最近のスケルトン・ブームなどもあって21%増の15万3,756トンを記録した。 日本ABS樹脂工業会は、昨年7月に国内向けも下げ止まったとの見解を明らかにしており、下期の回復は確実視されていた。ただし、雑貨向けの回復による部分が大きいのが気になるところだ。 http://www.c-nt.co.jp/data/abs/1999abs.html" target=top>1999年ABS樹脂・出荷実績(表) http://www.c-nt.co.jp/data/abs/1999abs2.html" target=top>1999年ABS樹脂国内用途別出荷実績(表) |