2000年01月27日 |
韓国の石化ビッグディールに暗雲~業界で実現は困難との見方広がる |
日本側は1月末までに韓国側の要求に対し返答 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友商事、三井物産 |
現代石油化学とサムスン綜合化学の石油化学事業統合、いわゆるビッグ・ディールは、昨年末に日本側(三井物産、住友商事)を加えた4者で基本合意したものの、実現は難しいとの見方が韓国石油化学業界に広がっている。 韓国の業界筋によると、政府は26日、石油化学統合推進本部の名前でビッグ・ディール実現のための条件について韓国側が出した要求に対し、日本側がこれを受け入れるかどうかを31日までに返答するよう三井物産、住友商事に要請したもようだ。 ここに来て統合推進本部は、昨年日本側に提示した、日本側が統合新会社に25%出資すること、出資見合いで輸出権を認めること、転貸借款は受け入れることが出来ないという立場を改めて強調、先週韓国で行われた協議で日本側が追加して政府の支給保証要求は受け入れられない、と表明したうえで、韓国側の要求が日本側に受け入れられない場合、これまで進めてきたビッグ・ディールについて、全面的に見直す方針を示したようだ。 このため、今月末までに韓国の業界内では日本側が大きく立場を変えない限り、ビッグ・ディールは実現しないという、雰囲気が漂っているという。 |