2000年01月26日 |
三井化学、PEの取引条件を改善・普及へ |
ナフサリンク制などは需要家も同意 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:三井化学 |
三井化学は25日、ポリエチレン(高密度ポリエチレンならびに低密度ポリエチレン)の取引条件の改善計画と現時点における需要家筋の反応の概要を明らかにした。 現在同社が実現を目指している取引条件は(1)ナフサ価格が変動した場合はそれをPE価格に四半期遅れでリンクさせていく(2)商社口銭を引き下げる(1・0%幅)(3)支払いサイトを翌月末現金払いに改める(4)価格を納入数量単位別に設定する(例えば3トン以下はキロ2~20円の値差をつける)(5)技術サービスを有料化する(6)グレード統合を一段と進めるーーなど。 これらの条件のうち、ナフサリンク制の採用や商社口銭の縮小、さらには納入数量単位別価格設定などについては需要家の同意を得ており、ナフサリンク制にいたってはすでに実行に移しているという。また、技術サービスの有料化についても多くのユーザーが基本的に同意しているとのこと。 同社では、厳しくなる一方の国際生存競争を生き抜いていくにはナフサリンク制の採用にとどまらず(2)以下の商慣習の改善によるコストの合理化も不可欠なので、早急に需要家や流通業界など関係各方面の理解と協力を得て早期実現を図りたい(桑原信隆・同社理事ポリエチレン事業部長)と述べている_ |