2000年01月26日
PEの設備、世界最大はダウ・UCCの820万トン
13位のFPCでも日本企業を大きく上回る113万トン
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:日本ポリケム、三井化学

 三井化学は25日、世界の主要ポリエチレンメーカーの現有設備能力の調査結果を明らかにした。
 それによると、トップはダウ・UCCの年産(以下同)818万5,000トンで、日本のポリエチレンメーカーの総設備能力(380万9,000トン)の2倍強となっている。
 以下、エクソン・モービルの547万トン、エクイスターの312万トン、ボリアレスの208万トンなどが続く。13位のFPCでも100万トンの大台を超えて112万6,000トンとなっている。
 対する日本のポリエチレンメーカーの保有設備の規模はいずれも小さく、最も大きい日本ポリケムでも72万2,000トンにすぎない。ランキングは第14位の下位にとどまっている。
 三井化学の榊由之専務は同日、こうした実態も念頭に置いて今後のポリエチレンビジネスの展望について次のように語った。「ダウ・UCCやエクソン・モービルの例に見られるように世界では大型の提携・アライアンスが相次いでおり、設備規模の面で日本企業は大きく水を空けられている。しかもそうした巨大資本の多くがアジアの市場を視野に収めて事業を拡充していく構えにある。文字通りのメガコンペティションがアジアで始まるわけで、われわれ日本の企業はかつてない厳しい局面に立たされることになる。各社ともそのへんを十分に自覚し、目をアジア全体に向けて変化に的確に対応していくことが大切となる」。

<資料>
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