2000年01月26日
国産HDPEの今年の総需要は127万トン
三井化学がイメージまとむ、前年比は100.2%
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は25日、HDPE(高密度ポリエチレン)の99年の需要実績見込みと2000年の需要イメージを取りまとめ、その内容を発表した。
 うち、国産レジンの今年の総需要量については、前年比100.2%の127万トンになると予想している。前年の横並びにとどまるとの慎重な見方となっている点が注目される。これは、国内需要がプラス成長に転じるものの、いわゆるY2K仮需に伴う在庫調整や容器リサイクル法の本格施行の影響などから伸び率が小さく(同101.3%の99万5,000トンに)、また、昨年大幅な伸びを遂げた輸出が韓国、台湾、タイなどの増産の余波を受けて縮小する(同96.2%の27万5,000トンに)との判断によるもの。
 一方、内需に大きく影響するレジン輸入と加工製品輸入については、トータル数量が昨年の大幅増から微増に転じると想定している。韓国や台湾が特恵対象国から外れることによってレジンの流入が大幅に減少、また、フィルムやテープ・ヤーンの輸入の伸びが縮小するとの見方による。
 こうした輸入を含めた総内需量は同1.3%の123万1,000トンになるとの予想だ。伸び率は小さいが絶対量は史上最大の規模ということになる。
 内需の用途別の見通しでは、パレットを中心とする射出成形用品種がマイナス成長からプラス成長に変わるとの予想になっているのと、絶対量こそまだ小さいながらパイプ用が4.7%の高い伸びを遂げると見られている点が目を引く。


http://www.c-nt.co.jp/news/2000hdpe.html">2000年HDPE需要イメージ(表)