2000年01月25日 |
三菱レイヨン、タイのMMAモノマー増強、TPIポリアクレートの経営権取得 |
タイにおけるMMA原料から川下製品事業を一段と強化へ |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱商事、三菱レイヨン |
三菱レイヨンは24日、アジアでのアクリル樹脂事業の競争力強化のため、タイMMAのMMAモノマー製造の操業強化、TPIポリアクレートの経営権取得を行った、と発表した。 MMAモノマーは1999年4月にサイアムセメントグループなどとのタイMMAにおいて製造設備を稼動させているが、能力である年産5万5,000トンを上回る生産実績で推移しており、今後の旺盛な需要に応えるため、当初計画を1年前倒しして2001年に7万トン体制に持っていく方針を決めたもの。 アクリル樹脂事業では1999年12月28日付でアクリル樹脂成形材料メーカーであるTPIポリアクレート(タイ・バンコク)の株式の60%をTPIから買い取り、77.5%と筆頭株主として経営権を取得した。同社は1993年3月にTPI、三菱レイヨン、三菱商事の共同出資により設立、自動車・電機製品などの分野で優れた透明性・高級感からタイ国内で70%以上のシェアを有している。 同社はタイにおいてアクリル樹脂板の製造販売会社のダイヤグラス(同社40.5%)、コーティングレジンの製造販売会社MRCレジンズタイランド(同社35%)を持つなど川下事業展開も進めてきている。 今回の出資拡大により、タイにおける同社のMMAモノマー、成形材料、シート、コーティングレジンの関連事業の有機的な連携により一貫体制の確立が一段と強化されたことになる。 |