2000年01月25日 |
昭和電工、酸性腐食性ガス製造設備用バルブを上市 |
イハラサイエンスとの共同開発、3月から販売開始 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工は24日、腐食性の強い塩素、フッ素、硫化水素、アンモニアなど、消費設備に使用するバルブを3月から上市する、と発表した。 高圧ガスに使用されるバルブは、その毒性と烈しい腐食性から漏洩防止と耐腐食性が要求される。これまでのバルブは、腐食する/故障することを前提に、堅牢で腐食シロを厚くした構造に加え、定期的なメンテナンス処理を行うことを前提に使用されてきた。 同社が販売するバルブは、外部への漏れ防止のため、ハステロイーC22製ベローズを使用した、ベローズシールド玉型バルブ形式(ベローバルブ)を採用し、さらに耐腐食性を高めるためバルブ本体に自社技術である塩素・フッ素ガス用耐腐食表面処理「クリーンエス処理AFタイプ(フッ化ニッケル不働態処理)を施している。これによりメンテナンスの頻度も著しく減少する。また、製品の実装試験を同社川崎工場の塩素プラントを使用し昨年10月から行っているが、性能に問題の無いことを確認している。 本製品は、高圧バルブの製造認定およびISO9001認証事業所であるイハラサイエンスとの共同開発で上市に至ったもの。製造元はイハラサイエンス、表面処理および販売元は昭和電工、販売総代理店はマノック工業として、本年3月から販売を開始する。 バルブサイズは、15A、20A、25A、40A、50Aの5種類で、それぞれに手動バルブと自動バルブ(緊急遮断弁)があり、従来型のバルブとの互換性を持たせている。 |