2000年01月24日
クウェートナフサのプレミアムも大幅アップ
3月起こしはトン当たり9.5ドルに
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:住友化学、丸善石油化学、三菱化学

 日本の複数のエチレンセンターや大手商社とクウェート石油公社(KPC)との間でシンガポールで進められていた石油化学用ナフサのプレミアム価格交渉が先週末に決着した。
 それによると、今年3月から向こう1年間にデリバリーされるナフサ(いわゆる3月起こし分)の基本(フォーミュラー)価格に加算されるプレミアムは、トン当たり9.5ドルに決った。昨年8月起こし分は同4.5ドルという比較的低いレベルとなっているが、今回の交渉ではKPC側が極めて強腰で臨み、それに強く抵抗してきた日本側各社も最後は譲歩せざるを得なかったようだ。先に決着したサウジアラムコとの交渉と同様に、最近の原油ならびにナフサの需給バランスの改善を後ろ盾にした供給者側の圧倒的に強い立場が今回も購入者側にとって大きな壁となって立ちはだかったわけ。 今週は三星、LGなど韓国の石油化学企業がKPCと話し合いを行う。なお、今回のプレミアム交渉に参加した日本のエチレンセンターは丸善石油化学、三菱化学、住友化学工業の3社。