2000年01月20日 |
汎用樹脂アジア市況反転、サプライヤー一段の引き上げ交渉へ |
2月LD750ドル、HD・L-L700ドル、PP600ドル |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PVC(塩化ビニル樹脂)など汎用樹脂は、原料ナフサ価格の高止まりもあってサプライヤーが価格引き上げに動いており、軟化傾向から一転、上昇基調に転じることが確実視されている。 現在は、旧正月明け以降の2月取引分の価格についての商談が現在進められているが、既に中国を中心として高い引き合いが出始めており、HDPE、LDPEともにでは50~60ドル、PPで40~50ドルの値上が打ち出されている。また東南アジア域内でも旧正月、ダマラン明け以降の商談が進められているが、需給タイト感を背景に既に価格上昇が定着しつつある。 商社筋によるとHDPEはCFR香港・トン700ドル(フィルム)、LDPEが750ドル、LLDPE700ドル、PPホモ600ドル、ブロック700ドル水準での交渉になるものと見ている。 なお、PVCについても既に日本メーカーがCIF香港790ドルを打ち出し、1月比60ドルアップで交渉が進められている。 懸念されていた2000年問題の反動についても、ユーザーは予想以上に在庫水準が低レベルであり、年明け後も通常の年と変わらない荷動き状態が続いていることから、サプライヤー側では影響は無く、むしろ各国での好調な需要拡大が明らかになったとしている。 |