2000年01月19日
三菱化学、インドのPTA商業運転に向け最終段階に
2月1日からの商業運転目指し、原料のフィード開始
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は、インドに建設を進めていたPTA(高純度テレフタル酸)設備が先月末に完成、原料PX(パラキシレン)のフィードを開始するなど、商業運転に向けた最終段階を迎えている。
 同社はインドのウエスト・ベンガル州ハルディアに現地側パートナーのウエスト・ベンガル州産業開発公社(WBIBC)、日系商社などとPTA年産35万トン設備の建設を進めていたもので、当初の計画通り昨年末にメカコンした。同社では2月1日の商業運転を目指しており、最終的な設備状況のテストのため試運転を開始したもの。
 運転開始後は、6割強がインド国内向けに供給を行うことにしており、残りの3割は周辺各国向けに輸出する方針で、インドネシアのバクリー化成などグループでの一段の最適供給体制の構築を推し進めることになるとしている。インドはパキスタン、タイなど今後もポリエステル需要成長が見込める地域とも近いことから、関係各社と連携したマーケティングを進めていくことになると見られている。