2000年01月18日
京葉エチレン、来月から増設設備本格運転入り
エチレン能力定修年70万トン、競争力強化
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:住友化学、丸善石油化学、三井化学

 京葉エチレンは昨年12月中旬、千葉の丸善石油化学工場内にあるエチレンプラントの増設工事を完了、試運転を行っていたが、運転結果が良好なため、来月初めから本格運転に入る。分解炉1基10万トンを増設したもので、エチレン生産能力は定修年で年産70万トン、スキップ年73万7,000トンとなった。ワンプラント能力としてはわが国最大。また丸善石油化学(エチレン能力は定修年48万トン、スキップ年52万5,000トン)と合わせて定修年118万トン、スキップ年126万2,000トンとなり、1コンビナート当たり能力として国内トップである。
 生産されるエチレンは親会社の住友化学と三井化学両社が25%ずつ、丸善石油化学が50%それぞれ引き取る。
 今回の増設は「予備炉」としての性格が強いものの、大型化によるコスト削減効果は大きいとみられている。なお、京葉エチレンでは10月から11月にかけて定修を予定している。