2000年01月18日
ポリスチレン、国内2次値上げ交渉がほぼ決着
キロ当たり10円前後
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:大日本インキ化学工業、東洋スチレン

 昨年10月下旬に国内PS(ポリスチレン)メーカー各社が相次いで打ち出していた値上げ交渉がほぼ決着した。上げ幅は、各社ともキログラム当たり15円の打ち出しに対し、約10円となったもよう。
 国内PSメーカーは、昨年4月の東洋スチレン営業開始、同7月の大日本インキ化学工業と出光石油化学の提携開始により、5社4グループ体制に再編され、6月には新たな枠組みの中で採算是正を主な理由とした初の値上げが打ち出され、8月には20円弱で決着した。
 今回決着した2次値上げは、各社とも原料価格の高騰にともなうコスト上昇分の転嫁を理由としており、1次値上げとは異なり弱電分野の交渉からスタート、昨年中の決着を目指していたが、「現在全体の90%まで決着している」(大手PSメーカー)という。