2000年01月14日
アジアのエチレン設備の定修、今年も3~6月に集中
日本では6基、他の3カ国でも計5基が運休の予定
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:昭和電工、東ソー、丸善石油化学、三菱化学

 昭和電工、三菱化学などわが国のエチレンセンター筋の調べによると、アジア地域におけるエチレンプラントの定修は、今年も3月から6月の間に集中して実施されることが明らかになった。
 日本で6基が、韓国で3基が、そして台湾とマレーシアでそれぞれ1基づつが最短で10日間、最長で一ヵ月半にわたって運休する見通しにある。今年はアジア地域全体のエチレンプラントの定修・運休が昨年以上に多くなる見込み。しかもその多くは3月以降の4ヶ月に集まる。また、昭和電工・大分工場の年産22万1,000トン設備が6月初頭に運転を打ち切る予定にもある。このため、この期間の石油化学製品の需給バランスは一段とタイトとなる公算が強い。この間にアジア地域で完成し稼動を開始するエチレン新プラントはインド・リライアンスの年産30万トン設備だけである。
 アジア地域で3~6月間に定修・運休するエチレン設備は次の通り。

[日本]
 ▽山陽石油化学・水島(定修年で年産44万3,000トン設備)=3月14日~4月13日
 ▽昭和電工・大分第2号機(同50万5,000トン)=3月14日~5月3日
 ▽東ソー・四日市(同48万8,000トン)=3月17日~4月19日
 ▽三菱化学・鹿島第2号機(同45万3,000トン)=5月7日~6月15日
 ▽同社・鹿島第1号機(同37万5,000トン)=5月21日~6月29日
 ▽丸善石油化学・千葉(同48万トン)=5月中旬~6月中旬

[韓国]
 ▽三星綜合化学・大山(50万トン)=4月末~5月末
 ▽SK・蔚山第1号機(17万トン)=5月4日~5月22日
 ▽大韓油化・温山(33万トン)=5月初旬~5月中旬

[台湾]
 ▽中国石油・高雄(40万トン)=4月8日~5月12日

[マレーシア]
 ▽エチレン・マレーシア・ケルテ(40万トン)=3月20日~4月24日