2000年01月14日
三菱化学と東ソー、エチレンの相互玉融通を本格検討へ
四日市地区と南陽地区で、年間5万トン
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:東ソー、三菱化学

 三菱化学と東ソーは、三菱化学が四日市事業所においてエチレン製造設備を休止することに伴い、相互に年間5万トン前後のエチレンを玉融通することで本格検討を進めている。
 具体的には四日市地区では東ソーが三菱化学に年間約5万トンのエチレンを供給、同量を南陽事業所で三菱化学が東ソーに供給するというもの。
 四日市地区では三菱化学が今年末にエチレン年産30万1千トン(スキップ年27万6千トン)設備の休止を決めているが、PE(ポリエチレン)など誘導品の稼動は継続するため、自社の鹿島事業所からエチレンを運搬して供給することにしている。
 同地区には東ソーがエチレン年産52万7千トン(スキップ年49万3千トン)設備を持つが、自社の南陽事業所向けに運搬してエチレンの供給を行っていることから、提携が成立すれば両社にとって物流面での合理化効果が期待されている。
 なお、四日市での両社間のエチレンパイプラインは、共同で供給を行っている日本エタノール向けおよび定修用に敷設されているが、パイプラインの能力は少なく、距離的な問題から大量の受供給は行えないされていた。しかし年間5万トン前後での供給は可能と見られている。