2000年01月13日
ダイセン・メンブレン・システムズ、限外ろ過膜方式除菌・除濁装置「SUFシステム」を上市
民間需要向けに、初年度販売額5億円を目標
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:ダイセル化学

 ダイセン・メンブレン・システムズは13日、各種用排水の限外ろ過膜(UF膜)方式小型除菌・除濁装置「SUFシステム」の販売を開始する、と発表した。
 同社は、ダイセル化学55%、セントラルフィルター33%、セントラルメインテナンス12%の産業用・メディカル用分離膜モジュールおよびシステム商品の製造販売などを手がけている。
 「SUFシステム」は、従来の凝集沈殿・砂ろ過に替わる限外ろ過膜(UF膜)を使用した小型除菌・除濁装置で、処理量1立方m/hrのものから15立方m/hrのものまで7種類を揃えている。同社では、民間需要向け用途を中心として初年度販売額5億円を目標とする。
 同システムは、親水性に優れた酢酸セルロース製中空糸膜を用いているため透水性能が高く、かつ安定していることが特長で、従来方式と比べ省スペースが図れる。また、自動運転による維持管理も容易。同システムは、井水、工業用水、河川水、海水の除菌・除濁処理だけでなく、逆浸透やイオン交換樹脂の前処理、食品製造用水処理、各種排水再利用など幅広い用途に活用することが可能となる。

 なお、同システムに使用されているUF膜は、親会社であるダイセル化学工業が製造・供給しているもので、水道用膜モジュールとして認定されている分画分子量15万(公称孔径0.01μm)の酢酸セルロース製中空糸膜を使用している。