2000年01月13日 |
三菱化学、4月めどに機能材料事業を再編 |
三菱化学産資と統合・分社化 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱化学、三菱化学産資、三菱樹脂、三菱化学ポリエステルフィルム |
三菱化学は13日、機能資材カンパニーの事業のうち、アルミ・樹脂複合板、石炭ピッチ系炭素繊維、耐震補強炭素繊維シート、アルミナ繊維、透湿性フィルム、耐熱ラップフィルムの各事業を100%出資子会社の三菱化学産資の全事業と統合、今年4月1日付けで分社運営する、と発表した。 今回の決定は、昨年末に策定したグループの中期計画における機能材料分野の展開方針の一つである「機能資材カンパニーの分社化/三菱化学産資との事業統合・再編による収益基盤の強化」に基づくもの。 新会社は下記の通りで、三菱化学産資の社名を引継ぎ、2000年4月1日から営業を開始する予定で、資本金は20億円、従業員数320名、年間売上高は約400億円を予定している。 三菱化学の機能資材カンパニーは、複合材、産業資材、包材の3事業部を中心に、長年培ってきた樹脂、アルミ、炭素繊維などの素材に関連する技術力を活かし、土木・建材、包材など各種機能資材の事業を行ってきた。一方三菱化学産資は、1976年(昭和51年)に設立、土木、物流、建材ほか産業資材の製造・販売を行ってきた。ともに土木・建材をはじめとした生活・産業資材分野を対象とした事業を行っており、今回の事業統合により市場・顧客ニーズに対応した組織の構築、新商品・新規用途の開拓などのシナジー効果を期待している。 なお、今後三菱化学グループの機能材料分野では、三菱樹脂、三菱化学ポリエステルフィルム、三菱化学MKVと今回の統合新会社の4社を軸に、事業構造の構築を進めていく考え。 ◇新統合会社の概要 社名:三菱化学産資株式会社 資本金:20億円(予定) 本社:東京都千代田区丸の内1-8-2第一鉄鋼ビル 事業所 支店:大阪、名古屋、九州、北海道 工場:坂出、水島、直江津 研究所:筑波、横浜、水島 社長:松本祐一(現在の三菱化学産資社長) 営業開始:2000年(平成12年)4月1日 事業内容 (1)三菱化学・機能資材カンパニーから移管される事業 アルミ・樹脂複合板「アルボリック」「アルルック」等 石炭ピッチ系炭素繊維「ダイアリード」 耐震補強炭素繊維シート「リペラーク」 アルミナ繊維「マフテック」 透湿性フィルム「KTF」等 耐熱ラップフィルム (2)現在、三菱化学産資が行っている事業 フレキシブルコンテナ「ダイアテナー」等 塗膜防水材「マイルーファー」等 ジオシンセティック(盛土補強材)「テンサー」「ゴビマット」 床暖房、融雪システムおよび給水給湯システム「ソフト温水マット」「エクセルパイプ」等 (参考)機能資材カンパニーから移管しない事業 アルミ・樹脂複合板(製造:アルボリック) OPS(二軸延伸ポリスチレンシート、製造・販売:三菱化学) パレット(製造:日本プラパレット、販売:三菱化学) CVF(コンバーティングフィルム、製造:三菱化学、販売:三菱化学興人バックス) アルミ加工(製造:菱化マックス、販売:2月1日付けで三菱化学から菱化マックスに統合) |