2000年01月13日
水島コンビナートの4社、原料・製品相互融通体制の確立で合意
2003年までにパイプライン建設、年間40~50億円の効果見込む
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成、ジャパンエナジー、三菱化学

 日石三菱、ジャパンエナジー、三菱化学、旭化成工業の4社は13日、水島コンビナートにおいて石油精製および石油化学の企業間障壁、競合を超えた有機的結合による効率化を図るため、その実行計画に関しての詳細検討に着手することで合意した、と発表した。4社間において(1)石油化学側生産留分の有効活用、(2)石油精製側生産留分の有効活用、(3)各社の装置の有効活用など、さらなる操業の効率化を図り、より競争力のある製品を供給できる拠点を目指していく。
 具体的には4社間で4月までに共同出資会社を設立、60~80億円を投資し2003年春までにパイプラインなど関連設備の完成を目指す。完成後はエチレン、プロピレン、BTXをはじめとした製品やLPG、水素、重油およびナフサなどの原料の相互融通体制を確立する。
 提携による効果としては、4社全体で年間40~50億円を見込んでいる。

<水島コンビナートの各社配置>
日石三菱精製(日石三菱100%子会社)水島製油所
ジャパンエナジー水島製油所
三菱化学水島事業所
旭化成工業水島支社
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