2000年01月13日
台湾向けプロピレン価格、1Qは370ドルに
最大の供給者の昭和電工は船積みを一時中断
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:昭和電工、住友商事、丸紅、三井物産

最大の供給者の昭和電工は船積みを一時中断

 大手商社によると、台湾のプロピレン系誘導品メーカー向けのプロピレンの1~3月期におけるコントラクト価格はトン当たりCIF370ドルとなった。今年10~12月期に比べると同90ドルの値下がりである。
 台湾のプロピレン系誘導品メーカーのうちかねて海外からも原料を購入しているのは、PPメーカーの台湾ポリプロと永嘉化学、それとAN大手のCPDCの計3社。これら3社によるプロピレンの輸入数量は、少ない年で年間15万トン、多い年で20万トンになっていると見られている。主なサプライヤーは、住友商事、丸紅、三井物産の日本側大手商社。これらの商社は、日本や韓国のセンター会社から玉を回している。
 過去1年の輸入価格は、昨年第一・四半期が同290ドル、第二・四半期が同260ドル、第三・四半期が同335ドル、第四・四半期が同480ドルであった。今年第一・四半期の価格は、台湾の需要家各社の強力な値下げ要求に各商社が寄り切られるかたちで決った。ただし、これまでの最大の供給者である昭和電工は、この価格では採算が取れないとして今期の契約を見合わせることにしている。韓国の石油化学企業と石油精製企業が当面の穴を埋めることになろう_