2000年01月12日 |
KPCのナフサのプレミアムも近く決定へ |
住化等が17日からシンガポールで交渉開始 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:住友化学、三菱化学 |
住友化学工業、三菱化学などエチレンセンターは、17日からシンガポールでクウェート国営石油公社(KPC)との間で今年3月以降1年分のナフサ価格のプレミアムについて交渉する。わが国の大手商社や韓国の石油化学企業なども参加する。全ての参加企業との話し合いがまとまるまでには10日ていどかかるのではないかと見られている。 今回の交渉では、先のサウジアラビア・アラムコ同様にKPCがかなり強気でプレミアムの増額を要求してくると予想されている。昨年3月から今年2月までの1年間のプレミアムは、FOB価格プラストン当たり5ドル、また、昨年8月から1年分のプレミアムは同4.5ドルとなっている。今回の交渉では、KPCが最近の需給の均衡度を念頭に置いて現行の条件を上回る金額での妥結を要求してくるのはほぼ確実と想定されている。 しかし、これに対して住友化学工業などわが国のセンター会社の多くは「大幅増額は認めない。場合によっては決裂も辞さない」としている。 なお、サウジアラビア産ナフサの今年1月から向こう半年分のプレミアムは、軽質NGLもフルレンジナフサも大幅に値上がりしている。軽質NGLは同5.5ドルであったのが同13ドルに、ジュベールのフルレンジナフサは同3ドルが同7.5ドルに、そしてラビのフルレンジナフサは同3.75ドルであったのが同8ドルに引き上げられている。 |