2000年01月12日 |
BASF/シェル、シンガポールのPO/SM増設に着手 |
2002年下期にPO25万トン/SM55万トン設備が稼働 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:BASF、三菱化学 |
BASFサウス・イースト・アジアとシェル・イースタン・ペトローリアムは11日、折半出資会社BASELLイースタンがセラヤ島でPO(プロピレンオキサイド)年産25万トン/SM(スチレンモノマー)55万トン設備の建設に着手した、と発表した。両社の合弁設備としては、オランダ・モーダイクで昨年10月に稼働したBASELLに続くもので、総投資額は5億ドル、2002年下期の稼働を目指す。 新設備完成によりセラヤ島における生産能力は、セラヤ・ケミカルズ(シェルにとっての第1期計画、同社100%出資)のPO14万トン/SM31万5,000トンとあわせPO39万トン/SM86万5,000トン体制を構築する。POについては、シェルが同じくセラヤ島でポリオールおよびPG(プロピレングリコール)として消費するほか、BASFも将来的には同設備で生産するPOを使ってポリオールを生産し、自動車や建設、製靴分野に供給していく方針。なおシェルは、セラヤ島でポリオールおよびPGの増強も計画している。 これに対しSMは、セラヤ・ケミカルズに出資していた三菱化学が保有株式をシェルに売却する一方で、1期、2期設備の建設費のうち、SM38万トン分に相当する分を預託する代わりに、同量の引き取り権を取得、台湾・奇美実業のほか、同社のタイにおけるPS(ポリスチレン)子会社HMTポリスチレンを中心に30~35万トンを消費、残りを東南アジアのユーザーに販売していく方針。一方BASFは、BASELLから引き取るSM28万トンを、韓国(PS、ABS樹脂、EPS)、マレーシア、インド(ともにEPS)の子会社で消費する計画。 |