2000年01月11日
グランドポリマー、大型PP年内着工目指す
近く中期経営計画策定、競争力強化へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産、三井化学

 ポリプロピレン(PP)専業メーカーのグランドポリマーは、近く2000年を起点とした3ヵ年の中期経営計画をまとめるが、これにはS&B(スクラップ アンド ビルド)による大型プラント建設を盛り込む方針である。
 
 同社は三井化学と宇部興産の共同出資会社で1995年7月に設立。PP設備は市原(2系列、年産22万3,000トン)、高石(3系列、24万2,000トン)、堺(2系列、13万3,000トン)と3工場合わせて59万8,000トン。ほかに宇部ポリプロから7万2,000トン、浮島ポリプロから3万トン引き取っているが、自社プラントは1基当たり平均規模が7万トン強しかない。また一部交錯輸送を行っているのが現状。このため、以前から大型化、集中化を計画していた。
 
 S&Bをする場合、どのプラントを休止するか、新プラントをどこに立地するかが焦点となる。現有プラントにはそれぞれ技術面で特徴があるが、同社では、グレード、消費地、原料事情などを総合的に判断し、効率を最優先して決める。競争力強化のための体制づくりを急いでおり、年内にも着工したい意向だ。