2000年01月07日
現代とサムスン、3月の統合法人設立に向け来週から詳細検討へ
統合法人への融資方法や輸出権の取扱などを協議
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友商事、三井物産

 韓国における現代石油化学とサムスン綜合化学の事業統合、いわゆるビッグ・ディールは、昨年12月24日に両社および三井物産、住友商事の4者で基本合意書に調印したが、今年3月の統合法人設立に向けて、来週から詳細を協議する見通しだ。特に統合法人への融資方法や日本側の輸出権をどう扱うかなどが焦点となる。
 さらに韓国情報筋によると、日本の国際協力銀行(旧日本輸出入銀行)が韓国産業銀行を経由して統合法人に融資することになっているが、融資額は1,300億円~1,500億円を予定しているという。
 ただし、この融資を行う際に2%の金利を設定した場合でも、現在の川瀬から考えるとドル換算では4~5%上乗せされ、6~7%になると見られる。さらに条件によっては10%台まで高まるとの見方も出ている。
 なお4者は、昨年中に事業統合に向けたパイロットカンパニーを設立する予定であったが、1月6日時点ではまた設立されていないもよう。