2000年01月06日 |
バイエル、ナイロン6樹脂がマツダの新型車に採用 |
「デミオ」のエアインテークマニホールドに |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:バイエル、日本自動車工業会 |
バイエルは5日、同社のナイロン6樹脂(ポリアミド)がマツダの新型「デミオ」のエアインテークマニホールドに採用された、と発表した。日本製量産車では、同社として初の採用で、アルミ製に比べ40%程度の軽量化を実現した。 エアインテークマニホールドは、エンジンの各気筒に空気を供給する吸気管で、欧州を中心に樹脂化が進んでいる。今回のエアインテークマニホールドの製造は広島アルミニウム工業が担当、バイエルにとって初の国産量産車への採用となる。 今回採用されたのは、バイエルのポリアミド「デュレタンKU-21430/30」で、製作には欧州で主流となっているマルチシェル法が採用されている。マルチシェル法は、射出成形と振動溶着を組み合わせたもので、同工法を用いることによりコストを削減することができる。デュレタンKU-21430/30は、同工法で求められる高い振動溶着性の面で最適な材料と認められたことに加え、これまでグローバルに材料提供を行ってきたことが高く評価された。 バイエルは、エアインテークマニホールドのほかにも数多くの自動車部品を供給している。現在、日本車のプラスチック使用率は平均7.5%程度(1998年日本自動車工業会調べ)であるが、一般的なドイツ車は平均15%前後と高い。さらに同社は、試作段階でこれを約30%まで引き上げられる可能性を証明しており、低燃費車の必要性が高まっている中で、今後自動車部品でさらに多くのプラスチックを使用して、エンジンの小型化、低燃費化の推進を目指していく考え。 |