2000年01月06日 |
帝人とデュポン、ポリエステルフィルム合弁が営業開始 |
売上高14億ドル/年産30万トン超と世界最大 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:帝人、デュポン |
帝人と米デュポンは5日、両社のポリエステルフィルム事業の統合計画について、日米欧の政府認可手続きを完了、各地域で設立された合弁会社7社を中心に、1月1日から営業を開始した、と発表した。合弁会社トータルの売上高は約14億ドル(約1,500億円)、生産能力も年産30万トン超の巨大メーカーとなった。 営業開始にともない、今後はグローバル規模で統一した生産・販売体制のもと、日米欧亜4極に設立される合弁会社が世界市場に共通のインターフェースで顧客対応していくことになる。 さらに両社は、今回の事業統合・合弁会社設立によりグローバル規模の販売力と総合的な技術基盤を統合、相互に強みを活かすことで効率的な事業運営を通じて世界最大規模でかつ強い競争力を有するポリエステルフィルムメーカーを目指す考え。具体的なシナジー効果としては、研究開発・生産面で、資源の拡大と集中投入による研究開発のスピードアップ、差別化製品、プロセス技術の共有化、グローバル視点での最適地生産、コモディティー銘柄の統合、また販売・流通面では、商品ラインアップの充実、流通経路拡大と効率化、市場の共有化・相互活用を期待している。 また両社はスタートに際して、全体の経営統合にあたるグローバル・ポリシー・ボード(最高経営会議)の会長に帝人の梶原政亞専務が、グローバル・マネージメント・コミティ(経営執行委員会)の委員長にデュポン・ポリエステル・フィルムズのF.チーズマン・ショー副社長の就任を決定した。 なお帝人の生産・研究開発部門は、2001年まで帝人本体で活動を継続、その後日本合弁に移管される。 新体制のグローバル経営組織および各合弁会社の概要は以下の通り。 ◇合弁会社全体の事業規模 売上高:約14億ドル(約1,500億円) 資産規模:約15億ドル(約1,600億円) 生産能力:年産30万トン超 従業員数:約4,000人 ◇各合弁会社の概要 [日本] 社名:帝人 デュポン フィルム株式会社 所在地:東京都千代田区 資本金:100億1,000万円 株主構成:帝人:50.1% デュポン株式会社:49.9% [アメリカ] 社名:DuPont Teijin Films U.S. Limited Partnership 所在地:デラウェア州ウィルミントン 出資金:4億7,500万ドル 出資構成:Teijin Holdings USA Inc. *1:49.9% 米デュポン:49.9% Teijin DuPont Films Inc. *2:0.2% (注)*1:帝人100%出資、*2:帝人50.1%出資 [イギリス] 社名:DuPont Teijin Films U.K. Limited 所在地:スコットランド 資本金:7,000万ドル 株主構成:Teijin Holdings UK PLC *3:50% 英デュポン:50% (注)*1帝人100%出資 [ルクセンブルグ] 社名:DuPont Teijin Films Luxembourg S.A. 所在地:ルクセンブルグ 資本金:6,890万ドル 株主構成:Teijin Holdings UK PLC:50% ルクセンブルグ デュポン:50% [オランダ] 社名:DuPont Teijin Films Netherlands B.V. 所在地:ローゼンバーグ 資本金:500万ドル 株主構成:Teijin Holdings UK PLC:50% オランダ デュポン:50% [インドネシア] 社名:P.T.Indonesia Teijin DuPont Films 所在地:ジャカルタ 資本金:4,000万ドル 株主構成:帝人:50% 米デュポン:49.9% [中国] (持株会社) 社名:DuPont Teijin Films China Limited 所在地:香港 資本金:300万ドル 株主構成:帝人:49% 米デュポン:51% (事業会社) 社名:DuPont Hongji Films Foshan Co.Ltd. 所在地:広東省佛山 資本金2,600万ドル 株主構成:DuPont Teijin Films China Limited:51% Foshan No3 Plastics Factory Company Ltd.:49% |