2002年02月01日
三井化学、市原にエボリュー専用の触媒装置を新設
市場ニーズによりきめ細かく機敏に対応する体制を確立
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産、三井化学

 三井化学はこのほど、同社市原工場内にメタロセン触媒の製造装置を建設した。2日から試運転する。商業運転入りは3月中・下旬からとなる見通し。
 
 今回新設したプラントは、メタロセン触媒による気相法直鎖状低密度ポリエチレン(商品名・エボリュー)の専用触媒の量産設備。生産能力は、同樹脂の年産30万トン見合い。建設所要資金は約15億円であった。
 エボリューの現有設備能力は同20万トンである。このため同社では、自消に加えて、宇部興産や海外のメタロセン触媒法PEメーカーにもニーズに合わせて同触媒を供給していくことになりそう。
 今回の新プラントが商業運転入りすれば、これまで岩国大竹工場で稼動してきた同15万トン見合い能力の同触媒装置は役目を終えて運休する。代わって市原では、同樹脂プラントと同触媒プラントの有機的一体運営が実現、その結果、同樹脂の市場ニーズに対してより的確かつ機敏な対応ができるようになると見られる。