2000年01月05日
日本ゼオン、「類似名称」問題全面勝訴
東京地裁、国際航業に「アーゼオン」中止の判決
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本ゼオン

 日本ゼオンは、国際航業が使用している「株式会社アーゼオン」の商号が同社の商号と類似し混同されやすいとして、東京地裁に使用中止の訴えを起こしていたが、同地裁は12月28日、同社の主張を全面的に認める判決を下した。
 日本ゼオンの29日の発表によると、同社の主張は損害賠償額の一部を除き全面的に認められた。判決主文要旨は以下の通り。
 (1)被告は、その営業につき、「アーゼオン」の文字を、その態様のいかんを問わず、商号、通称、愛称その他被告の営業を表示するものとして、使用してはならない。
 (2)被告は、会社案内及びインターネットのホームページその他被告の宣伝、広告から、その様態のいかんを問わず、商号、通称、愛称その他被告の営業を表示する「アーゼオン」の文字を除去せよ。
 (3)被告は、平成10年4月17日付けで東京法務局にした「株式会社アーゼオン」の商号の仮登記の抹消登記手続をせよ。
 (4)被告は、原告に対し、500万円を支払え。
 (5)原告のその余の請求を棄却する。
 (6)訴訟費用は、これを五分し、その一を原告の負担とし、その余を被告の負担とする。
 なお、日本ゼオンの「ゼオン」(ZEON)は、ギリシャ語の「大地」(ゼオ)と、「永遠」(エオン)の2つの言葉からなる合成語で、「大地から原料を得て永遠に栄える」ことを意味している、という。