2002年02月01日 |
昨年のエチレン系製品の貿易は164万トンの出超 |
前年比94.7%で2年連続の縮小 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省製造産業局が1日に集計したところによると、エチレンならびにエチレン系誘導品の昨年12月の輸出入実績は、エチレン換算(以下同)の総輸出量が前年同月比11.3%増の18万3,400トン、総輸入量が同35.7%増の4万4,700トンとなった。差し引き13万8,700トンの出超である。前年同月の出超量を5.2%上回っている。輸出の拡大は、HDPEの21%増、SMの29%増、VCMの47%増‐‐などによるもの。輸入の大幅な増加には、エチレンの2.42倍、EDCの41.3%増などが寄与している。 この結果、昨年1年間の総輸出量は205万1,000トン、総輸入量は41万4,700トン、差し引きの出超量は163万6,300トンとなった。これらを前年の実績に比較すると、輸出は4.1%減、輸入は1.0%増、出超量は5.3%減ということになる。輸出の減少は2年連続で、過去最高の99年の実績に比べると13.3%少ない。輸入の増加は96年いらい5年ぶり。出超量の減少は2年連続である。過去最高の99年の実績を13.2%下回っている。 エチレンの総生産量に対する輸出比率は27.9%、総内需量(エチレン生産量プラス輸入量マイナス輸出量)に対する輸入比率は7.2%である。 主要製品の輸出では、LDPEの16.3%減(エチレン換算輸出量は25万1,079トン)、HDPEの10.7%減(同24万4,998トン)、PVCの8.8%減(同34万8,653トン)、SMの33.7%増(同31万7,083トン)、VCMの8.9%増(同29万2,269トン)、エチレンの8.0%増(同28万7,827トン)--などが特に目を引く。 一方の輸入では、LDPEの10.0%増(同15万5,296トン)、エチレンの31.3%増(同3万1,761トン)、HDPEの9.4%減(同4万4,355トン)、EDCの9.5%減(同10マン9,389トン)、EGの17.4%減(同2万4,530トン)--などが目立つ。 |