1999年12月22日
現代とサムスンのビッグディール、日韓4者で基本合意書に調印
年内めどにパイロットカンパニーを設立
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友商事、三井物産

 韓国の現代石油化学とサムスン綜合化学の石油化学事業統合、いわゆるビッグ・ディールについて、このほど現代石油化学、サムスン綜合化学、三井物産、住友商事の4者が基本合意した。年内をめどにパイロットカンパニーを設立する見通しで、この結果、事業統合計画の枠組みがようやく固まった。
 12月20日付けで報じた、日本側と韓国側(債権団)の意見が分かれていた(1)統合新会社の輸出権および(2)韓国産業銀行を経由したローンの実施の2点については、(1)は日本側が今後の協議で検討していく、また(2)では韓国側がスムースな形でローンを実施できる方法を考えると提案、日韓双方が歩み寄った格好となった。
 なお統合推進本部は、今回の基本合意に沿った形で来年3月をめどに統合新会社を設立する計画。石油化学は1年以上かかる難産となったものの、韓国の財閥間のビッグディールは他の業種を含め、それぞれが決着したことになる。