1999年12月21日 |
VEC金川会長「この1年、リサイクル活動などで成果」 |
ダイオキシン問題には「科学の場で議論、理解広げたい」 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:信越化学工業、東ソー、トクヤマ、塩ビ工業・環境協会 |
塩ビ工業・環境協会(VEC)の金川千尋会長(信越化学工業社長)ら首脳は21日の定例記者会見で当面している問題について考えを明らかにした。 まず、最近の需要動向の中で輸出の前年割れが続いていることについて、田代圓副会長(東ソー社長)は「中国向け輸出の減少が影響している。中国は毎年旧正月をはさんでの1~2月は調整期といってよく、成約量も少ないが、今回はその調整期が前倒しされたのではないか。従って今回は年明けの早い時期に成約が回復すると期待している」と語った。 また、同協会のこの1年を振り返って、金川会長は「リサイクル活動と新規需要開拓、ダイオキシン対策の3つを柱に全力で取り組み、リサイクルではNKKやトクヤマに設備が完成したし、回収、再商品化もパイプ業界、農ビメーカーの間で全国に拠点を設けて推進中だ。新規需要ではサイディング材やサッシなど建築分野で期待されている」と語った。また環境問題について同会長は「科学的根拠に基づいた議論をしていくことが重要で、これからも一般社会の理解を広げていくよう努力していきたい」と述べた。 |