1999年12月21日 |
ポリプラスチックス、富士のLCPを2,000トン増設 |
2000年9月めどにニートポリマー4,800トン体制へ |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:ポリプラスチックス |
ポリプラスチックスは21日、スーパーエンジニアリングプラスチックのLCP(液晶ポリマー)について、2000年9月をめどに富士工場でニートポリマー設備を2,000トン増設する、と発表した。パソコン用コネクターを中心とした需要の伸びに対応するためで、完成により生産能力は年産4,800トン体制(コンパウンドベースで年産4,200トンから7,200トン)に拡大する。 LCPは、高い耐熱性と優れた薄肉流動性を有するスーパーエンプラで、電子部品用途を中心に、日本国内だけでなくアジア太平洋地域で高成長が続いている。特にアジア太平洋地域はパソコンの主要生産拠点であり、主力用途であるパソコン用コネクターなどの電子部品の需要がここ数年で急激に伸びている。 こうしたことから今回増強を決定したもので、増設する2,000トン設備は、既存設備よりも高品質であることに加え、耐熱性や機械特性の面でより幅広い物性範囲のポリマー製造することができる。 同社は、今回の供給能力を強化することで国内外のユーザーへの安定供給体制が強化されるとしている。また同社は、このほどマレーシアのクアンタンにおいて年産3万3,000トンのエンプラコンパウンド設備を稼働させており、近い将来はLCPコンパウンドの生産も予定している。 なおティコナグループは現在、米国ノースカロライナ州シェルビーに年産3,200トン設備を有しており、今回の増設を加えたグループのLCP生産能力は年産8,000トン(コンパウンド換算で1万2,000トン)となる。 |