1999年12月20日 |
日本ポリケム、PP設備の一部停止を決定 |
来年5~9月に合計8万2,000トン縮小 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:日本ポリケム |
日本ポリケムは20日、同社が保有しているPP(ポリプロピレン)設備のうち二系列合計年産8万2,000トン分の操業を来年5月から9月にかけて順次停止すると発表した。 来年5月末に水島工場の2系列合計14万2,000トンのうちの4万2,000トン設備を停止、そして9月末には四日市工場内の2系列合計7万7,000トンのうちの4万トン設備を停める。同社は川崎、鹿島を合わせた計4工場に10系列トータル78万3,000トンのPP設備を保有しているが、その10.5%相当分の縮小を図ることにしたもの。 その背景については、今後もPP全体の需要の拡大が見込めず引き続き減産が必要なこと、関税率の逓減もあって輸入品との競合が一段と激しくなる見通しにあること、などを挙げている。 これによって、残る設備の生産効率の向上や要員ならびに資産の最適活用を図り、国際競争力を強めたいとしている。その一環として、かねてから取り組んでいるグレード数の削減をさらに加速していく方針。3月末のグレード数は280種で、同社のスタート時に比較すると約220種減っている。これを来年末までに200種まで縮小する計画だ。これに伴い、比較的大型プラントが集まっている鹿島工場の生産効率がさらに高まり、実生産数量が年間1万トン程度増えることになる見通しという。 現在の同社は、今年半ばにまとめた中期経営計画に沿ってメガコンペティションを生き抜くための基盤強化に取り組んでいるところ。今回の計画もそうした体質強化策の一つ。当面のPPの設備規模は縮小となるが、2004年には既存の設備のいくつかを国際競争力を持つ年産30万トンクラスの新鋭プラントに置き換えていくことも考えている。 http://www.c-nt.co.jp/cgi-bin/passFile.cgi?FILE=data/capa/pp>ポリプロピレン(PP)生産能力 |