1999年12月20日
中国向けL-Lの価格、610~620ドルに改善
農ポリ向けの駆け込み発注で2ヶ月振りの上昇
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 わが国ならびに韓国のポリエチレンメーカーによる中国向けL-LDPEの価格が2ヶ月振りに底上げされることがこのほど確定した。日本からの輸出価格はトン当たりCIF610~620ドル、韓国品は同600ドル前後となった模様。
 同樹脂のアジア地区の最大の消費国は中国で、消費先は専ら農業用ポリエチレン(農ポリ)。主たるサプライヤーは韓国と日本、それとサウジアラビアの3カ国となっている。
 完全な買い手市場であり、このため価格は常に他のポリオレフィンを下回るレベルで推移している。最近における日本品の中国向けCIF価格は、夏場の同720~730ドルから大きく後退して同600ドルを割り込むところまで下がっていた。
 それがここにきてわずかとはいえ上向いてきたのは、中国のトレーダーや農ポリ加工企業などが今年度の外貨割り当てを消化するため駆け込み発注してきたことによると見られる。
 韓国のL-LDPEメーカーは1月積みも引き続き値上げしたい意向を示している。同640~650ドルを目指している模様。日本の同樹脂メーカーもこれに追従していくことになりそう。