1999年12月17日 |
汎用4樹脂の出荷、1~11月累計は全て前年超え |
ポリオレフィン3樹脂は輸出の伸びが大きく寄与 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
汎用4樹脂(ポリオレフィン3樹脂とポリスチレン)それぞれの今年1月から11月までの総出荷量はいずれも前年同期の実績を上回る規模に達した。ポリオレフィン3樹脂の場合は輸出の大幅増が大きく寄与している。 4樹脂の中で最も高い伸びを遂げているのはLDPEだ。国内向けと輸出を合わせた総出荷量は168万3,300トンで、対前年同期比伸長率は6.9%となっている。うち国内向けは141万2,800トンで同103.5%、輸出は27万500トンで同128.8%という高率を記録している。輸出量はすでに昨年1年の総輸出量を12.4%上回っている。中国の農ポリ向けにL-LDPEとHP-LDPEが昨年以上に成約されたことによる。 HDPEの総出荷量は116万5,700トンで、伸び率は5.9%とやはり高い。ただし、国内向けは89万6,400トンで前年同期比は99.3%にとどまった。反対に輸出が26万9,300トンと活発で、前年同期比は136%となっている。 PPの総出荷量は246万3,000トンで、他の3樹脂を大きく圧倒している。ただし前年同期比は102.5%に終わっている。国内向けは211万8,000トンで同101.1%、輸出は34万5,100トンで同112.4%と両PEに比べると地味な伸びになっている。 PSの総出荷量は106万7,200トンで、前年同期比は100.4%にとどまっている。国内向けは93万4,500トンで同103%と好調であったが、輸出が13万2,800トンで同85.3%に縮小したのが響いている。 |