1999年12月17日 |
出光石油化学、台プラグループとCD用PC合弁事業で合意 |
2001年末にまず5万トン~早期に15万トン体制構築目指す |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
出光石油化学は16日、フォルモサ・プラスチック・グループ(FPG)の中核企業であるFCFC(台湾化学繊維)との間で、同社が有するPC(ポリカーボネート)製造技術ライセンスに基づき、年産15万トン規模の合弁事業を実施することについて、8日に合意した、と発表した。第1弾として折半出資により2001年末をめどに5万トン設備を建設、早期に3倍の15万トン体制構築を目指す方針。 出光石化とFCFCは、今年8月から新規PC合弁事業化に向けてFS(事業化調査)を進めてきた。今回、両社はCDグレードのグローバル・プロダクションセンターを構築するため、FPGのNo.6コンビナート内(台湾省雲林縣麦寮工業区)においてPC年産15万トン(5万トン×3系列)設備を共同で建設することを決定した。原料BPA(ビスフェノールA)については、FPGの南亜プラスチックから調達する予定で、南亜プラスチックは現在有している既存設備に加え、新たに設備を増設することで対応する計画。生産したPCは、一部PC/ABS樹脂やPC/PS(ポリスチレン)などのポリマーアロイのベース原料となるが、大半はCDなど光ディスク向けとして、グローバルに販売していく方針。 現在、PCは主用途の光ディスクを中心に活況を呈しており、CD-Rによるフロッピーディスク代替など、今後も需要の加速的な増加が見込まれている。出光石化は、光ディスク用PCで数十件の特許を有しており、同事業を優位に展開できると判断している。すでに国内外の大手数社にライセンスをしているが、なおも優位なポジションにあることから、今後の事業展開へも自信を持っている。 |